科目名: 情報産業セミナー
担当者: 太田 聡

対象学年 クラス[001]
講義室 開講学期後期
曜日・時限 単位区分
授業形態一般講義 単位数
準備事項
備考

講義の目的・ねらい(講義概要) 情報社会のコンセプトである「ユビキタス(コンピューティング)」と「クラウド(コンピューティング)」に関し基礎的な学習を行い、それを手掛かりとして、情報通信技術(ICT)のビジネスへの活用方法を考える。
 例えば、幾つかの分野に関して、それぞれ具体的な例(文献や新聞記事などから引用する)を提示するので、その用意された例に対して、意見交換・討論を行う。意見交換の際には、ビジネスプロセスやビジネスの要素(モノ・サービス・人・金・情報など)に着目し、サービスやビジネスの実現可能性を検討する。
 その過程で、ビジネスと情報(技術・サービス・企業など)との関係性を体系的・構造的に考える能力を養うとともに、情報産業関連技術を身近なものにする。
 さらに、各要素間に関する融合やクラスター化を考えることによって、独自性・新規性・戦略性についても言及したい。
講義内容・演習方法(講義企画)(1)ガイダンス
 @受講生の研究分野と情報(技術・サービス・企業・産業など)との関連性
 Aユビキタスと情報産業

(2)ユビキタスネットワーク社会の現状と課題
 @情報通信社会の変遷、Aユビキタス社会の独自性
 Bユビキタスネットワーク社会の意義と実現に向けた取組、C世界に拡がるUNW社会

(3)豊かで活力のあるユビキタスネットワーク社会の構築
 @デジタル・ディバイドの解消に向けた取組、A情報通信基盤を活用した地域振興
 B情報バリアフリー化、C防災分野におけるICT化
 D行政情報化
 Eコンテンツ流通
 FICTベンチャーの創出・成長、GICT人材の育成
 Hテレワークの現状、I医療ICTの利活用
 J情報通信のダイナミズム、K融合とビジネス

(4)情報産業と”クラウド”
 @クラウド・コンピューティングの動向
 Aクラウド・コンピューティングの例
 B大手IT企業参入の狙いと現状、Cユビキタスとの関連

(5)グリーンIT
 @ICT分野の地球温暖化対策、
 AグリーンITに向けた国内外の動き
 Bグリーン・クラウドコンピューティングプロジェクト
評価方法・評価基準事例に対して、如何に深く・広く、情報(技術、サービス、商品、システム、企業)とビジネスの関係性を理解しているか、また、新規性のあるアイデアを考え付くかで評価する。
授業中の質疑応答や提出課題で、上記基準を判断する。
履修の条件(受講上の注意)常に、ビジネス化の視点を持って討議に参加すること。
教科書適宜、資料を配布する。
参考文献参考文献  米商務省著、室田泰弘訳、『ディジタル・エコノミー』、東洋経済新報社、1999(Secretariat on Electronic Commerce, U.S. Department of Commerce,“The Emerging Digital Economy”(1998) in “Framework for Global Electronic Commerce”(1997))
特記事項(その他)特になし。